プロポーザルで自宅を新築して


 この度、宮事協のすすめるプロポーザルという方式で自宅を新築した。いわゆる 「建売住宅」の良さもあると思うが、間取りや冷暖房・換気システム等々において家族構成やライフスタイルに合致したものが見当たらず、迷いつつもこの方式を選んだ。むろん、この方式がどういうものか詳細に知っていたわけではないが、「建売住宅」 の対極にあると考えてのことであり、満足した結果を得ている。間取り構成の自由度を確保することはもとより、外断熱・二重通気工法と蓄熱暖房器による床下暖房の組合わせを採り入れたかった。

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さて、具体的な構想の打合せや設計は昨年(二〇〇六年) 春から開始されたが、これにかなりの時間を費やした。市販の住宅設計ソフトを用いつつEメールで頻繁に調整を図ったりもした。このソフトは室内の家具を配置した3Dで表示できるので、平面図形に比べ実感を持つことができるという長所があるものの、やはり詳細においては対面での打合せが不可欠であり、夏には設計事務所の方々に職場まで度々お出で頂いたりした。
 
先日の 「せんだい住まいのセミナー」 (二月四日、エルパーク仙台)において、最近の施工例としてパネル展示されていたが、そこには、「南側に階段を設置し、一番日当たりの良いスペースに書斎コーナーを設ける・・・等、設計者としては思いもよらないアイデアに翻弄されながらの設計となりました。」 と記されていた。本当にお世話になったというほかない。このような次第であり、設計者ばかりでなく、施工の方々にもご迷惑をかけたものだと感じている。

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ところで、最後に一言。自宅の建築が一般サラリーマンにとって「一大事」 であることは周知のとおりだ。それゆえ施主の思いも強くなり、設計や施工の方々にしばしば無理を言ってしまうことになる。だが、それを裏返して言えば、住宅建築に携わる人々は、いわば施主やその家族のライフスタイルに深く係ることになるのであって、その意味で「やり甲斐のある仕事」 だと考えられよう。散々お世話になっておきながらこのようなことを述べるのは誠に身勝手なことだが、住宅建築は素人から見ても極めて魅力的な仕事に思える。
 一つ一つがまさにオンリーワンの仕事に他ならない。そのような目で見られていることを、建築に係わる方々はどうかお忘れなきよう願いたい。今度、転職の機会に恵まれた折には、建築関係の仕事を選ぼうかと空想しつつ‥.。