健康・省エネ型リーズナブル住宅とは

 宮城県建築士事務所協会では東日本大震災以降、木材事業者と協力して地場産材、特に県産材を利用した健康・長寿な暮らしの住宅を供給できる仕組みを模索してきました。

地元企業・地場産材を利用し、居住性が高く持続性を持った住宅であれば、将来を見据えてコンパクトに快適に暮らしたい方にとっても、十分に活用いただけます。

当協会では、この地域材を使ったコンパクトハウスを「健康省エネ型リーズナブル住宅」として普及に努めています。

これまで大災害で応急仮設住宅として使用されてきたプレハブ建築には、短期間着工や2年間の共用期間に適しているなどのメリットがありました。一方で、結露・漏水・カビの発生で健康被害が懸念されたり、東日本大震災以降は2年を超える居住期間を経ている仮設住宅も多くあり、居住者の快適性が求められる状況ですが、健康・省エネ型リーズナブル小規模住宅の工法は、災害時の応急仮設住宅にも即応可能です。

健康・省エネ型リーズナブル住宅のメリット

夏涼しく、冬暖かい「健康住宅」

温度差の少ない室内環境

各部屋の温度差を極力小さくすることで身体への負担を軽減し、入浴時などのヒートショックによる事故を防止。温度差で生じる表面結露がなくなることで、カビやダニの発生防止にもつながり、アレルギーも抑制できます。

自然素材「地域産木材」を多用

構造だけでなく、内装仕上げ材としても地域産木材を多用し、自然素材の持つ温かみや木のいい香りによる森林浴効果で健康的な生活空間が生まれます。

バリアフリー仕様

アプローチから玄関へのスロープの設置や、室内での段差を極力少なくすることで、小さなお子さんからお年寄りまで安心して暮らしていただけるつくりです。


地域の環境に対応した「省エネ住宅」

断熱・気密の強化

断熱・気密性能を高め建物本体の性能を上げることで、使用するエネルギーを抑える省エネ仕様です。※目標:UA値=0.75W/㎡・K以下
また、耐震強度も万全で安心です。

パッシブ手法の採用

軒を深くして開口部の取り付け高さに変化をつけるなど、四季を通して自然風や日射熱の利用を可能にします。

高効率設備機器の導入

暖冷房設備・換気設備・照明及び急騰設備に高効率型省エネ型機器を採用することにより、一次エネルギー消費量削減を目指します。
※目標:設計一次エネルギー消費量÷基準一次エネルギー消費量:BEI≦1.0

創エネへの対応

将来的に太陽光発電パネルの設置が容易で、効率的な発電ができるよう、南面の屋根を大きな片流れの屋根としています。

モデルプラン

木造平屋建て(一部小屋裏利用あり)・1DK二世帯タイプ(一世帯タイプも可)

モデルプラン:木造平屋建て・1DK二世帯タイプ

間取り:木造平屋建て・1DK二世帯タイプ

構造規模木造平屋建て2軒長屋(一部小屋裏付)
床面積69.56㎡(1戸当たり34.78㎡)・21.00坪(同10.50坪)
小屋裏面積14.90㎡(同7.45㎡)・4.50坪(同2.25坪)

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