1.1 みやぎ型ゼロエネルギー住宅とは

本マニュアルでは、ゼロエネルギー住宅とは、年間の一次エネルギー収支がゼロ以下の住宅、即ち年聞を通して消費するエネルギーの量が、太陽光発電などによって生み出すエネルギーの量よりも少ない住宅と定義する。また、建物性能などついては以下の条件を前提とする。

建物性能は、HEAT20(マニュアル1.4参照)で定義されたG2レベル(UA=0.34)以上とする。
相当隙間面積C値は、1.0c㎡/㎡以下とする。
地域の気候条件を十分考慮し、自然エネルギーを可能な限り利用する。
暖房は、原則として全室暖房とする。
住宅設備については、最新の高効率機器を導入する。

なお、本マニュアルの「1.2 宮城県の気候特性」と「1.3 地域の気候特性を考慮したゼロエネルギー住宅の環境設計」については、「住まいと環境東北フォーラム」が2012年に発行した報告書「地域の特性を生かした省CO2型復興住宅の環境設計」文1) を基にしてまとめている。

文献
1) 住まいと環境東北フォーラム、地域の特性を活かした省CO2型復興住宅の環境設計、
平成24年3月、http://htoenv2.web.fc2.com/H23JSBC.html